日本高野連は28日、選考委員会を開き、第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)に出場する32校を選出した。

21世紀枠は、全国の候補校9校から3校を選出。西日本からは大分舞鶴(大分)、東日本から丹生(にゅう=福井)、3校目として東北地区の只見(ただみ=福島)の名前が読み上げられた。

3校は、いずれも初出場となる。

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大分舞鶴は県屈指の公立進学校。野球部のモットーは「文武不岐」で、県内の強豪校に肉薄するなど、継続して大会上位に食い込む成績を収めてきたことも評価された。

丹生は、昨秋ノーシードから県4強入り。過去に21世紀枠での選出がなかった福井県から選ばれた。福井・越前町内唯一の高校で、27人の選手全員が地元出身。地域の活性化にも一役買っている。

只見は、日本有数の豪雪地帯で過疎化が進む中、全校生徒は86人。工夫をして練習し、昨秋県大会8強入りしていた。過疎化が進む地域において、若い活力となっていることなどが評価された。

21世紀枠特別選考委員の奥野史子委員は「候補に上がった9校の中から3校を選出するのはとても難しかったです。今回選ばれた只見高校、丹生高校、大分舞鶴高校、ともに特色あるチームで本大会での活躍を心から楽しみにしております。コロナ禍において、どれほど困難な環境下でもひたむきに努力する高校球児の姿が、多くの人々の明日への希望や活力になればと願っています」とコメント。

今年からとなった元NHKアナウンサーで野球実況家の小野塚康之氏は「9校の候補校は条件が見事に整っていた。初めて委員を委嘱されて責任を感じながら難しい選択を迫られ冷や汗をかいた。3校目は只見を選出した。只見には審査資料や推薦文に選手、学校、地域の熱を感じた。他校との差はほとんどなく、いまだに迷いが生じるほど激戦だった」と話した。

選出されなかった21世紀枠の候補校は、札幌国際情報(北海道)、県太田(群馬)、相可(おうか=三重)、伊吹(滋賀)、高松一(香川)、倉吉総合産(鳥取)の6校だった。

 

◆21世紀枠

困難な練習環境を克服したり、地域貢献など、野球以外の要素を選考条件に加え、甲子園出場のチャンスを広げる目的で01年から導入された。推薦校は原則、秋季都道府県大会の16強以上(加盟129校以上は32強以上)から選出。07年までは2校、08年から3校を選出(記念大会の13年は4校)。昨年は新型コロナの影響で秋の明治神宮大会が中止。優勝校地区に与えられる神宮枠がなくなったため、1枠増の4校に。今年は再び3校となった。同枠の過去最高成績は、01年宜野座(沖縄)、09年利府(宮城)の4強。

 

<過去の21世紀枠選出校>

 

01 安積(福島)※宜野座(沖縄)

 

02 ※鵡川(北海道)松江北(島根)

 

03 柏崎(新潟)隠岐(島根)

 

04 一関一(岩手)八幡浜(愛媛)

 

05 ※一迫商(宮城)高松(香川)

 

06 真岡工(栃木)金沢桜丘(石川)

 

07 都留(山梨)※都城泉ケ丘(宮崎)

 

08 ※安房(千葉)※成章(愛知)※華陵(山口)

 

09 ※利府(宮城)彦根東(滋賀)大分上野丘(大分)

 

10 山形中央(山形)※向陽(和歌山)川島(徳島)

 

11 大館鳳鳴(秋田)佐渡(新潟)※城南(徳島)

 

12 女満別(北海道)石巻工(宮城)洲本(兵庫)

 

13 ※遠軽(北海道)いわき海星(福島)益田翔陽(島根)土佐(高知)

 

14 小山台(東京)海南(和歌山)大島(鹿児島)

 

15 豊橋工(愛知)桐蔭(和歌山)※松山東(愛媛)

 

16 ※釜石(岩手)長田(兵庫)小豆島(香川)

 

17 不来方(岩手)多治見(岐阜)中村(高知)

 

18 由利工(秋田)膳所(滋賀)伊万里(佐賀)

 

19 石岡一(茨城)富岡西(徳島)熊本西(熊本)

 

20 帯広農(北海道)磐城(福島)平田(島根)

 

21 八戸西(青森)三島南(静岡)東播磨(兵庫)※具志川商(沖縄)

 

※は1勝以上挙げた学校。20年は中止