関東大会準優勝でセンバツ出場を確実にしていた山梨学院(山梨)が、出場権を獲得しながら大会が中止となった20年以来、5度目のセンバツ出場を決めた。

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吉田洸二監督(52)は「2年前の同じ日だったんですが、その時は高揚感にあふれていました。今回は社会的情勢を考えながらという気持ちです。2年前の中止でたくさんの若者の涙を見てきました。無事開催までいければなと思っています。こういう状況の中、練習と感染対策に責任があります。学校とよく相談しながら、安全面を考えながらやっていきたいです」と、晴れ晴れとした表情だった。

また「はじめて優勝に手の届く可能性のあるチームだと思います。山梨で何度か甲子園に出させていただきましたが、今年のチームはバランスが取れています。本当にしっかり初戦を戦って勢いにのり、優勝までかけ上がりたい。春は投手力、夏は打力とよく言われます。その中で、エース榎谷は、昨秋の関東大会よりも一回り成長できました」と、具体的な選手名にも触れながら、チームの充実ぶりに自信をのぞかせた。

3月5日に対外試合が解禁になる。吉田監督は「初戦までにいかに実戦感覚を取り戻すかと思います」と言った。

関東大会準優勝という実績も踏まえチームの充実ぶりも加味すると、いよいよ山梨学院が甲子園でブレークの予感を抱かせる。春夏通じて12回の出場(20年センバツは除く)で1大会で白星2勝はない。