3年ぶり25度目のセンバツ出場となる広陵の怪物1年生、真鍋慧(けいた)内野手が同学年の注目選手へのライバル心をむき出しにした。

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4番を任され、すでに高校通算10本塁打の長打力が持ち味。「負けたくない気持ちがあります。投手なら大阪桐蔭の前田がいる。絶対打ってやろうと思っています」。昨秋の神宮大会決勝で対戦した際の右前打は「たまたま打てた」と納得していない。準優勝に終わった借りとともに、バットで返すつもりでいる。野手にもライバルは多い。「九州国際(大付)の佐倉だったり、花巻東の佐々木だったり、ホームランをたくさん打つので、そこには負けたくない」。聖地での対戦を心待ちにする。

身長189センチ、体重はこの冬の筋力強化で3キロ増えて91キロとなった。愛称は、同じ左打ちで世界的なホームランバッターの“ボンズ”。「この冬は逆方向の徹底を意識した。センバツでは逆方向へ強い打球を打ちたい」。浜風をものともせず、左翼席に勝利のアーチを描くイメージはできている。

◆広陵 1896年(明29)設立。生徒数は1301人(女子473人)。野球部は1911年創部。部員数99人。甲子園出場は夏23度。春は25度目。夏は準優勝4度、春は優勝3度、準優勝3度。主なOBは小林誠司(巨人)、有原航平(米大リーグ・レンジャーズ)、佐野恵太(DeNA)ら。所在地は広島市安佐南区伴東3の14の1。国貞和彦校長。

◆広陵の甲子園成績 通算117試合=72勝44敗1分け、勝率6割2分1厘(春60試合=38勝21敗1分け、勝率6割4分4厘。夏57試合=34勝23敗、勝率5割9分6厘)