先月28日の第94回センバツ高校野球大会(3月18~30日、甲子園)選考委員会で、出場を有力視されながら落選した聖隷クリストファー(浜松市)について、同校野球部OB会が立ち上がった。6日からインターネット署名サイト「Voice(ボイス)」で「33校目のセンバツ校へ!」とする署名活動を開始した。

自身も1期生としてプレーした宮下良人会長(52)は「子どもたちは声を上げられない。会として何かできないか模索した」と話した。目標の署名数に2000人を掲げる。しかし、2日目の7日午後2時の時点ですでに1200人を超えた。今月22日まで行い、日本高野連に提出する予定だ。同会ホームページやフェイスブックでサイトを案内し、SNSを通じた拡散も呼びかけている。

宮下氏は5日、チームの練習するグラウンドへ出向いた。声を出し、前向きに練習する選手らを見て、「どこか心の傷が癒えていない印象を受けた」という。出場校を入れ替えることは希望していない。「“33校目”として選出してもらえたら」と願う。聖隷の落選を巡っては、ダルビッシュ有(35=パドレス)が自身のツイッターで言及するなど、波紋を広げている。【倉橋徹也】