九州国際大付(福岡)がクラーク(北海道)にサヨナラ勝ちし、11年ぶりのセンバツ勝利を挙げた。同校はこれで春夏甲子園10勝目。

2-2で迎えた10回裏、1死一、三塁から注目の2年生主砲・佐倉■(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗内野手がサヨナラ犠飛を放った。佐倉は4打数無安打1打点、2三振だった。

守っては左腕エースの香西一希(3年)が好投。4回以降は1人の走者も出さず4安打2失点で10回を投げきった。

広域通信制高校でセンバツ初出場のクラークは善戦。2回途中からリリーフした辻田旭輝(3年)が好投。相手の強力打線から11三振を奪うなど力で抑え込んだ。しかし4回以降、打線が沈黙し勝ち越し点を奪えず。甲子園初勝利はならなかった。

 

九州国際大付エース左腕の香西が4安打2失点の粘投で10イニングを完投した。1、3回は要所で粘れず失点したが、中盤以降はカーブで緩急をつけた。4回からは無安打投球。「中盤から変化球を使って低めに投げてゴロを打たせられました」と汗をぬぐった。楠城監督も「もう少しカーブをうまく使いなさいと言いました。それで打ち取れてリズムにのったんじゃないかな」と左腕をほめた。