08年以来14年ぶり8回目の東洋大姫路(兵庫)が、高知に敗れ初戦で姿を消した。投手戦の展開だったが、5回にエース森健人投手(3年)がつかまった。3連打で1点を先制され、2死からも2点適時打を浴びた。6回は適時失策で追加点を許した。

8回に2点を返したが及ばず、3月末で退任する藤田明彦監督(65)の花道を飾ることはできなかった。

藤田監督はスタンドから拍手を浴びる中、日本高野連の関係者と言葉をかわし、何回もお辞儀をしてグラウンドを去った。「感無量です。最後、選手たちが2点をとってくれたとき、胸にこみ上げるものがありました。選手たちの思いが伝わってきました。選手たちは本当によく頑張ってくれました」と選手たちに感謝した。

試合については「初回、レフトの超ファインプレーがあって流れが来るかなと思ったが、特に攻撃面で前半にチャンスがあって、あそこで点がとれなかったことが痛かったですね」と反撃の遅れを挙げた。

ベンチで全力プレーする選手の姿を見ながら、自身が高校生のとき、初めて甲子園に出たときのことを思い出したという。「母校のユニホーム姿で終われて、最高の野球人生でした」と振り返った。

岡部虎尉主将(3年)は「監督さんに1試合でも多く指揮をとってもらいたかったが、1回戦で終わってしまいとても悔しい」と残念がった。厳しい練習で鍛えられる一方、あいさつや整理整頓など日常生活の指導も受けた。「約2年間、全力でやりきることを教えていただいたので、夏までやりきりたい。甲子園で躍動する姿を見ていただきたい。それが恩返しになると思います」と選手権で恩師に勇姿を披露することを誓った。【高垣誠】

▽東洋大姫路・賀川(1回の好守に)「(打球が)来た! と思って、がむしゃらにやった結果がダイビングキャッチ。チームを勢いづけられるプレーだったのではと思います」

▽東洋大姫路山根(8回に右翼線へ2点二塁打)「監督さんにずっと4番で使ってもらい、打点がつかないのが課題だったので、あの打席は良かった」

▽東洋大姫路・村崎(5回に2点適時打を浴びた場面は)「インコースを突いて詰まらせたが(右前へ)運ばれてしまった。相手がうまかった」