明秀学園日立(茨城)の小久保快栄(かいえい)内野手(3年)が、念願だった甲子園のグラウンド立った。

父・隆也さんは智弁和歌山で2度甲子園に出場し青学大、ホンダでプレー。ソフトバンク小久保裕紀2軍監督(50)を伯父に持つ。「ずっと目標にしてきた甲子園で、お父さんも2度立った舞台で、やっと立てるというワクワクがありました」と振り返った。

3-0で迎えた3回2死二塁、カウント1-1からの3球目、低めの変化球に合わせると、打球は右翼へ高々と上がった。上空の強風にも助けられ、右前にポトリと落ちる二塁打となり、1点を追加した。「当たりとしては悪いなという印象だったんですけど、それが点につながったので、良かった」と話した。

10日に、茨城から甲子園に出発する前、小久保2軍監督からボールが届いた。感謝を伝えると「頑張ってこい」というエールをもらった。その思いにも、聖地でしっかり答えた。