浦和学院(埼玉)が延長11回サヨナラ負けを喫し、春優勝の13年85回大会以来の決勝進出はならなかった。

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浅田康成投手(3年)は、この悔しさを糧に甲子園に戻ってくる。大会前の練習試合でアピールし、勝ち取った背番号10。今大会初先発だったが、落ち着いて試合をつくった。

投げ合った近江・山田からも刺激を受けた。中3で愛知中央選抜に選出され、19年に岐阜で行われたボーイズリーグ府県選抜大会「村瀬杯」に出場。準決勝で、当時すでに最速140キロを超え注目されていた山田を擁する滋賀県選抜と対戦した。お互い抑えとして投げ合い、結果は勝利。それから2年半がたち「1人で全試合を投げきっている。すごい投手」と感じるものがあった。

走者を背負っても粘り強く、打たせてアウトを重ね4回1失点。仲間につないだが、延長の末にサヨナラ負けを喫した。「試合を作って、流れを引き寄せられるような投球をしたい。次はこの壁を打ち破るために、全員で戦いたい」と前を向いた。

○…3連投していたエース宮城は予定通り登板せず、継投策をとったが準決勝で敗退した。近江・山田は4連投で、森監督は「宮城は投げさせられなかった。そこは(本人が)悔しい思いがあるはず。もう1度、夏に向けて準備をして、甲子園に戻ってきたい」と話した。13年の第85回センバツで初優勝した士前監督と史上初となる父子での制覇達成は、持ち越しとなった。

▽浦和学院・金田(延長11回にサヨナラ被弾)「(投手として)実力が足りなくて完全に力負け。(打者として)大事な場面で打てる選手になって夏、帰ってきたい」

▽浦和学院・森士前監督(スタンドで観戦し)「感動でしたね。堂々と胸を張って戦えた。夏にまた戻ってこられるように、精進して頑張ってほしい」