決勝戦のスタメンが発表され、近江は山田陽翔(はると)投手(3年)が先発することが決まった。これまで「4番投手」だったが、打順を下げて「9番投手」として先発メンバーに入った。

山田は、試合前のキャッチボールに全体から少し遅れて参加。グラウンドを移動する際には、前日に死球を受けた左足を気にするしぐさを見せたが、大橋大翔捕手(3年)とキャッチボールを行って調整した。

30日準決勝・浦和学院戦の5回に左の足元に死球が直撃。それでも、「いかせてください」と続投を懇願し、気迫の投球を見せた。足を引きずりながらマウンドに立ち続けて11回を投げきった。

試合後に左足関節外果部の打撲と診断。骨に異常はなく、決勝戦の出場は当日朝の様子を見て判断するとしていた。

一方で、「1週間500球以内」の球数制限が迫っている。現在直近の6日間で384球を投げており、決勝戦では116球限定の登板になる。

対する大阪桐蔭は、昨秋明治神宮大会優勝に導いた前田悠伍投手(2年)が先発マウンドに上がる。前田は今大会では28日準々決勝・市和歌山戦に86球を投じたのみで、残り414球と球数には余裕がある。