昨年、春夏甲子園出場の専大松戸が、6回コールドで初戦突破した。

3回までは、相手投手を捉えきれず得点できなかったが、4回に2点を挙げると、5回には加藤大悟主将（3年）の左越え三塁打など4本の長短打で一挙5点を奪った。さらに6回には、四死球に足も絡め3点。コールドに持ち込んだ。

先発した背番号10の竹葉洋太投手（3年）は、1、2回と走者を背負う苦しい投球も、3回からは「相手が合わせにきている」と、投球のテンポを変え、ストライク先行で制球良く投球。真っすぐを中心に打ち取る投球で5回を投げ4安打無失点。「立ち上がりが反省。まだ体を使い切れていない」と課題を口にした。

冬は投球フォームの修正に取り組んできた。「右足に体重を残して、前足にしっかりと体重移動をして力強い球を投げるように意識してきました。でもまだ粘りが足りません」。身長191センチ、体重91キロ。最速は140キロながら、フォームが安定すれば、まだまだ伸びる逸材だ。

昨年から正捕手を務める主将の加藤は、「去年は先輩たちと一緒にセンバツを経験。今年は初めてテレビ観戦をして、悔しかった。夏は絶対に自分たちが（甲子園に）出る、という気持ちで戦っていきたい」と、力を込めた。【保坂淑子】