高校野球春季静岡県大会の1回戦、2回戦が県内5球場で行われた。
■島田樟誠、春3度目の出場で初勝利
島田樟誠が10-8で沼津東に競り勝ち、春は3度目の出場で県大会初勝利を挙げた。8-8で迎えた9回1死一塁で小池汰臥(たいが)内野手(3年)が勝負を決めた。カウント1-1。犠打の構えからバスターに切り替えて放った打球が右中間を抜け、決勝の適時三塁打。意表を突く一打を放ったヒーローは「逆方向にうまく抜けてくれた」と白い歯を見せた。
エースの不調を野手が救った。最速135キロの左腕孫俊郎(そん・としお、3年)は8四死球と制球に苦しみ、4回1/3で降板。4点リードを一時はひっくり返されたが、2点を追う8回に桜井翔太主将(3年)が同点打。粘り強い野球で再逆転につなげた。桜井翔は「必ずシードを取ります」と次戦を見据えた。
■浜松工、連続シードへ好発進
昨春県大会3位の古豪・浜松工が好発進した。焼津水産に7-0の8回コールドで快勝。公式戦初先発の玉田伊吹投手(3年)は、6回途中まで1安打無失点と好投した。「朝に先発を告げられて、気合が入った。粘りの投球ができた」と笑顔。矢部真吾監督(34)は「期待に応えてくれた。2枚看板の投手陣に玉田が加わり、さらに厚みが増した」と語った。
5回までに計2得点だった打線は、6回に4本の長短打で4点を挙げ、試合を決めた。1番打者の平井晴(はる)外野手(3年)は、右前適時打などで5打数2安打1打点。「うれしい。次戦もチャンスで打ちたい」と決意を込めた。2年連続の夏のシード権を狙う同校は、3回戦で島田樟誠と対する。
■横須賀エース寺田が粘りの投球
横須賀は左腕エースの粘投で島田を2-0で破り、7年ぶり出場の県大会で1勝を挙げた。寺田悠人投手(3年)は相手打線を散発5安打に抑え、公式戦初完封。「うれしいです。直球が伸び、スローボールも効果があった」と胸を張った。攻撃では3番藤田瑛士(えいじ)三塁手(3年)が3回に先制の左前適時打。7回には中犠飛を放って、計2打点を挙げた。「勝利に貢献できて良かった」と笑顔を見せた。次戦は24日、今春センバツ出場の日大三島と対する。増田有希監督(50)は「全力でぶつかります」と力を込めた。
■磐田東ひやひや勝利
磐田東が静岡東を10-7で下した。4回までに5-0とリードするも、山本幸司監督(45)の長男で先発投手の山本翔己(とおき、3年)と、継投した深田瞬(しゅん、2年)が被安打10に7四球。昨秋まで内野を守った山本翔は、公式戦2試合目の登板だった。「コースがばらつき、高めの甘い球を打たれた」と反省した。打撃では2回2死二、三塁で右飛を放ち、相手の失策で先制点につなげた。「バットは積極的に振れていて、打撃の調子はいい。次も投手として先発させてもらえたら、勝利に貢献したい」。昨春に続く8強入りを見据えた。

