先月26日開幕の全国高校女子硬式野球選抜大会(埼玉・加須きずなスタジアムなど)ベスト4の大阪・履正社の加藤遥喜内野手(2年=湖西市出身)がこのほど、日刊スポーツの電話取材に応じた。三塁手として全4試合に先発。12打数4安打5打点の成績を残した。「最初の2試合は大事な場面で打てて、3戦目でも送りバント2本を成功できた」と振り返った。

初戦(対駒沢女子)の4回2死満塁で左へ適時三塁打。3回戦(対京都明徳)でも5回2死二塁で適時三塁打を放ち、2試合連続コールド勝ちに貢献した。準々決勝(対蒼開)では、2回と6回の無死一塁で投前犠打を決めた。

準決勝(対神戸弘陵)では、走者がいる場面で3度、打席に立った。「どれも直球にタイミングが合わなかった。いつものスイングができず、打ち上げてしまった」。3度とも外野フライに打ち取られた。この試合は無安打。1-3で敗れ、チームメートらと涙した。「試合に出られなかった部員に申し訳ない思いでいっぱいだった」。決勝の夢舞台、東京ドームにあと1勝、届かなかった。

すでに気持ちを切り替えている。1年生の入部でレギュラー争いが激しくなるという。来月15日から始まる関西女子硬式選手権ラッキートーナメントに向けて、「打撃は1球に対しての意識をもっと高め、守備も基礎から見直したい」と力を込めた。【倉橋徹也】

◆加藤遥喜(かとう・はるき)2005年(平17)6月28日、湖西市生まれ。新居小-新居中。兄の影響で4歳ごろ、野球を始めた。新居町野球スポーツ少年団、遠州ヤングガールズ、浜松南リトルシニアに所属。右投げ右打ち。身長157センチ。血液型AB。家族は両親と兄。