高崎健康福祉大高崎(群馬2位)が投打にかみ合い、桐光学園(神奈川1位)を破った。

4回無死二、三塁から3番・佐々木琉生内野手(3年)の中犠飛で先制。5回には、先頭の1年生、森山竜之輔内野手が、甘く入った直球を捉え、左越えソロ本塁打。追加点を奪った。7回には4長短打で一挙4点を挙げ引き離した。

投げては芹沢一晃投手(3年)が7安打されながも1失点に抑え、完投勝利した。

180センチ、95キロの大きな体でニックネームは映画のキャラクター「ベイマックス」の森山が、「ホームランを打つのは楽しいです!」と、真ん丸笑顔でほほ笑んだ。入学してわずか1カ月半。群馬県大会決勝で公式戦デビューし、この試合が2試合目。公式戦初安打が、初本塁打になった。「140キロ台の球を打ったのも初めてです。少し詰まったかなーって思ったけど、入ってくれました」。上級生たちから「リラックス!」と肩をポンポンされて、大舞台で持ち味を発揮した。

小学校時代はジャイアンツジュニアでプレー。U12日本代表にも選ばれた逸材。青柳監督は「1年生でも経験を積むことが大事」と期待を寄せた。森山は「今日は自分の仕事ができました。高校で100本、ホームランを打ちたいです」と、満面の笑みで大きな目標を口にした。【保坂淑子】