今春から“ノーサイン野球”に取り組む上野学園は、5回コールドで初戦を突破した。

初回に2本の長打で1点を先制。

2回は打者一巡の猛攻で、9点。3回にも9点を奪った。3打数2安打2打点をマークした大久保響主将(3年)は「自分たちらしい野球ができました」。

この日も、完全にノーサイン。盗塁も、選手たちの判断だった。小川貴智監督(36)は「僕は(サインを出す際の)どこも触っていません」と明かした。コロナ禍でオンライン授業など人との触れ合いが減っているなかで、仲間との会話をしてほしい、共有してほしいという思いで、今春にノーサイン野球を取り入れた都大会3回戦敗退となったが、その後監督は3年生全員と面談。「夏もこのままいこう」という結論になった。練習試合で出たミスを選手たちが話し合うなど、コミュニケーションが増えたという。

初戦の相手は、女子校から共学になり、今年初出場の品川翔英。上野学園も当初は女子校で、共学となった経緯がある。さらに、上野学園の初代野球部部長が現在は品川翔英に勤めており、小川監督は「対戦が決まって、ご縁があるのかなと思っていました」と話した。

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