今春の県王者・東京学館新潟は、昨夏準Vの新潟産大付に3-2で競り勝った。2-2で迎えた8回2死二塁で、立川大和三塁手(3年)が価値ある勝ち越しの右前適時打。終盤に突き放した。
好機に立川の打順が巡ってきた。2-2で迎えた8回2死二塁。二塁走者には俊足の代走・佐藤明日葵(2年)がいる。一打勝ち越しのチャンス。直球に狙い球を絞っていた。カウント1-2に追い込まれたが、4球目のスライダーに食らいついた。「何とか抜けてくれ」という思いを乗せた打球は右前に抜けた。「1本で試合を決められたのは、自信になった」と3番打者は言った。
初戦2回戦・新潟商戦では1番打者を担っていたが、この日は優勝した春と同じ3番に戻った。「春は3番でチャンスに1本が出ず、1番になった」と話したが、“定位置”3番で大仕事だ。この日3本目の安打が、値千金の勝ち越し打になった。「真面目を絵に描いたような…。真面目と書いて立川と読むんじゃないかというくらい真面目」と旅川佑介監督(40)が評す三塁手が、再び3番に座って結果を出した。
どんなに不調に陥っても「周囲への態度を変えない」というのが立川のモットー。好不調に関係なく、練習中も積極的に周囲に声を掛けてムードを盛り上げてきた。旅川監督は「ああいう子が光を浴びるのが高校野球。輝いてもらいたい」。そんな期待に応えての4打数3安打で、価値ある打点1だ。「今日(16日)のように(好機に一打を)出せれば、軸で打ちたい」と立川は、強い気持ちを見せた。【涌井幹雄】

