八王子北の2年生右腕・山越巧夢投手(2年)が5回無安打無失点と好投し、5回コールド勝利を収めた。

初回に3点を先制すると、2回表に雨宮空我外野手(3年)の右前適時打などで5点を追加。序盤から大量得点を奪い、試合を優位に進めた。

公式戦初登板となった先発の山越は、伸びのある直球にチェンジアップとスライダーを組み合わせ、凡打の山を築いた。完全投球を続けていた4回裏2死では、左翼手の雨宮がダイビングキャッチ。バックも好捕を連発し、2年生右腕を盛り立てた。

エラーで走者を許した場面こそあったが、5回を3奪三振、打者15人で打ち取った。無安打無失点の好投で、4年ぶりの4回戦進出に貢献した。

3日ほど前に先発を告げられ、「少し驚いた」と振り返ったが、この日は「捕手が構えているミットに集中した」。勝利の瞬間にはガッツポーズも飛び出し、「うれしかったです」と控えめに笑みを浮かべた。ただ、自己採点は「90点くらい」とし、「変化球が甘く入るボールもあった」と、次戦以降への課題も口にした。

2戦連続コールド勝利で勢いに乗る八王子北は、20日に府中市民球場で、国立-大成の勝者との4回戦に臨む。