第1シードの九州学院が、15年以来7年ぶり9度目の夏の甲子園出場を決めた。

ヤクルト村上宗隆内野手(22)の弟で、プロ注目の4番、慶太内野手(3年)が決勝点を奪った。0-0の3回1死一、三塁で、外角球ボール球に体勢を崩されながら左前に運んだ。「今大会は打点がなかったので、何が何でも貢献したかった。貴重な1打点だったので本当に良かったです」。村上慶は一塁ベースに走りながらベンチに向かってこん身のガッツポーズ。この回4連打を呼び、3点先制の起点になった。

「ムネニイ」と慕う兄は、九州学院の1年生の時に夏の甲子園に出場。しかし、2、3年時は決勝でともに秀岳館に敗れていた。兄のリベンジと言わんばかりに、弟の慶太が決勝で秀岳館を撃破。「僕も秀岳館に負けたときはスタンドで見てました。お兄ちゃんのためにも、チームのためにも何が何でも勝ってやろうと。本当に良かったです」と、汗を輝かせた。

◆九州学院 1911年(明44)にキリスト教会が創設した私立校。普通科のみで生徒数は1028人(女子467人)。野球部は創立と同時の創部で部員数は70人。甲子園は春6度、夏は9度目の出場。夏の63年、10年の8強が最高。主な卒業生はヤクルト村上宗隆、阪神島田海吏、中日溝脇隼人、元西武高山久、元ソフトバンク吉本亮ら。熊本市中央区大江5の2の1。阿部英樹校長。

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