第104回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の西東京大会は27日、神宮球場で準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。

第1シードの日大三は、4試合で56得点の攻撃力が自慢。中でも3番・富塚隼介内野手(3年)は、20打数12安打11打点と絶好調。今夏から背番号1を背負う松藤孝介投手(3年)は、5回戦の創価戦で2安打13奪三振の1失点完投勝利を収めた。強力打線とエースの力投で、18年夏以来、4年ぶりの甲子園を狙う。

都立勢として唯一の4強入りを果たした富士森は、5回戦で第3シードの駒大高に完封勝利を収めると、準々決勝で同じく第3シードの日大鶴ケ丘を延長戦の末に下した。今年4月から本格的に投手に転向したエース右腕・甲斐凪砂投手(3年)は、スライダーやチェンジアップを駆使し、打たせて取る投球が持ち味。創部初の4強へ導いた。

昨夏王者の東海大菅生は、昨年12月に右肘を手術したエース右腕・鈴木泰成投手(3年)が完全復活。最速148キロの直球を武器に、計12回を1失点に抑えている。準々決勝からは右足の捻挫で欠場が続いていた主将の福原聖矢捕手(3年)が復帰し、本塁打を含む3安打5打点の活躍。投打の柱がそろい、2年連続の甲子園出場を目指す。

05年夏以来、17年ぶりの夏の甲子園を狙う国士舘は、ノーシードながら強豪校を次々と下してきた。3回戦の日大二との継続試合に6-5で競り勝つと、準々決勝の国学院久我山戦では、センバツ4強チームを相手に17安打を放って8得点。投手陣は背番号1の左腕・鈴木駿之介投手(3年)と140キロ超の速球が持ち味の右腕・小笠原天汰投手(3年)が軸となり、ダブルエースで勝ち上がってきた。

準決勝の組み合わせは以下の通り。いずれも29日に神宮球場で行われる。

日大三-富士森(午前10時開始予定)

東海大菅生-国士舘(午後0時30分開始予定)