3度目の甲子園春夏連覇を目指す大阪桐蔭が豪快に3試合連続コールド勝ちを演じて、決勝に進出した。この日も幸先よく先制。2回、先頭の田井志門外野手(3年)が左中間二塁打で出塁。主将の星子天真内野手(3年)の左翼線適時二塁打で先手を取った。5回は5安打を集中して4得点。6回も3点を奪った。準決勝でも圧勝だったが、西谷浩一監督(52)は言う。

「なかなか点数が入りませんでした。お互い甲子園に行きたい気持ちのぶつかり合いのなか、何とか先制点を取れた。粘り強く戦えた。バントの失敗があったり、思い通りにいかなくても、次のバッター、次の選手、ベンチを含めて全員でカバーできた」

この日は右腕の別所孝亮投手(3年)が先発して7回無失点。同監督は「100点だと思います。一番いい状態。迷うことなく、別所でいこうと。真っすぐが力強かった。コントロールもよかった」と絶賛だ。別所は今大会で自己最速の150キロを計測。「バランスがいま、一番よくなっている」と胸を張った。チームは37イニング連続無失点にのばした。背番号1の川原嗣貴投手(3年)や実力派左腕の前田悠伍投手(2年)を温存して、30日に履正社との決勝戦に向かえる。今大会は6試合47得点で、わずか1失点。驚異的な強さを誇る今春センバツ王者は、盤石の戦いで大阪の頂点を目指す。

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