創志学園(岡山)は今夏限りで退任する長沢宏行監督(69)のラストゲームになった。八戸学院光星(青森)に競り負け、1回戦で敗退。主将の横井寿海(じゅうみ)外野手(3年)は「毎日こまめに連絡をくださる方でした。どんな時も選手優先で、いろいろ気遣ってくださいました。僕たちを信頼してくれていたし、とても心強い監督でした」と、感謝の言葉を述べた。

竹本佑捕手(2年)は、昨秋に父が他界。長沢監督からは「父親のために(野球を)やってみろ」と背中を押された。「その言葉を原動力にしてやってきました。監督は自分にとって父親代わりというか、そういう存在でした」と感慨深げに話した。

年末年始には高知と兵庫で合計5日間、200キロのトレーニングキャンプを行った。早朝の午前5時から真っ暗な中で屈伸を5000回。その後、1日約40キロのランニングを5日間連続で行う。ここ数年はコロナ禍でできなかったが、長沢監督が名物トレーニングを復活させた。

横井主将は「忍耐力を鍛えることができました。監督の教えをやってきたおかげでここまでこれたと思います。3年間、野球を学ばせていただいてありがとうございましたと伝えたいです」と言葉をつなげた。