今春センバツ準優勝の近江(滋賀)が聖地で1勝した。今秋ドラフト候補で、エース右腕の山田陽翔(はると)投手(3年)が8回4安打2失点、毎回の13三振を奪い、無四球と圧倒的な投球を披露した。

初回に大会最速の148キロをマーク。自身11試合目を数えた甲子園では最速で、自己最速に1キロと迫った。この回2死一塁から三塁打を浴びて1失点したが、その裏に4番打者として同点の適時二塁打と、大黒柱らしい仕事ぶりだった。

▽ヤクルト小川GM 気持ちの強さが見えた。勝ちたいという気持ちがボールに表れている。速球と、変化球で三振が奪えるところも持ち味。

▽西武潮崎編成グループディレクター 腕の振りがいい。初対戦であのスライダーを見切るのは難しいと思う。打撃は小力がある。打球スピードが速い。

▽ロッテ榎スカウト部長 スライダーで三振を奪える投手。打者としては引っ張る打撃だけでなく、内角に入るボールを逆方向に打っていて、広角に打ち分けられる。投打ともに魅力で高い評価。

▽日本ハム大渕スカウト部長 1球、勝利にかける思いの強さが伝わってきた。ピンチでギアを上げた時の集中力がすごい。チームを背負ってプレーできる選手。

 

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