プロ注目の右腕、日本文理・田中晴也投手(3年)は6回8安打7失点、99球で降板した。右手人さし指のまめがつぶれて出血し、無念の降板になった。

「もっと粘りたい回だった」。田中は4安打を許して4失点した6回を悔やんだ。5回から感じていた人さし指の違和感は6回途中には出血に変わった。ユニホームの右大腿(だいたい)部で拭いながらの苦しい投球だった。

初回に、この時点で今大会最速タイの148キロをマーク。新潟大会準決勝の北越戦で右人さし指を負傷し、甲子園決定後は大阪入りするまで治療に専念。回復したかに思われたが、最後まで投げ切る力は備わっていなかった。

この日もセ・パ12球団のスカウトがネット裏で見守った。甲子園では昨年に続く初戦敗退で悔いを残したが、将来は「日本を代表する選手になりたい」という大器。「プロ志望届の提出も含めて将来の選択をしたい」と今後を見据えた。

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