強肩強打の海星・西村陽斗(はると)捕手(2年)が、4安打4打点2得点で、強力打線をけん引して初戦突破に貢献だ。

1回2死一、二塁。追い込まれたが「割り切って、変化球は見逃し三振でもいい気持ちで、真っすぐを張っていた」と直球の球威に振りまけず、右中間2点三塁打。「追い込まれたら食らいつく気持ちでやっている」という強気で、プロ注目で最速147キロのエース右腕、宮原明弥(はるや)投手(3年)を援護した。

日本文理のプロ注目右腕、田中晴也投手(3年)対策としては、10メートルの至近距離から手投げの速球を打ち返す練習が功を奏したという。「伸びのある真っすぐが素晴らしい投手と聞いていたので、長打を狙うのではなく、コンパクトに単打でつなぐ意識でやった」という鋭い打撃で、大会屈指の剛腕を打ち砕いた。

プロ注目の大阪桐蔭・松尾汐恩(しおん)捕手(3年)との対戦を夢見ている。「肩の強さが売りなので、そういうところで負けたくない」という遠投105メートルの強肩も武器に、ライバルの存在も糧にして強豪天理との2回戦も勝利に導く。【菊川光一】

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