横浜(神奈川)が三重に競り勝ち2年連続の初戦突破、甲子園春夏通算60勝目(30敗)を挙げた。60勝は報徳学園、高松商と並ぶ15位タイ(トップは中京大中京の136勝)。

   ◇   ◇   ◇

横浜の2年生杉山遥希投手が先発勝利。杉山は1年生の昨夏も智弁学園戦で先発している。名門横浜で1、2年時に夏の甲子園で先発した投手は初めてだ。同校の1年生先発は他に78年愛甲猛がいたが、2年夏は出場していなかった。

杉山は無四死球で完投。夏の甲子園で横浜の無四死球完投は63年井上健仁(対高田商)98年松坂大輔(対鹿児島実)に次ぎ、24年ぶり3人目。松坂の後、04年涌井秀章、11年柳裕也、13年伊藤将司、16年藤平尚真、18年及川雅貴らの好投手でも無四死球はやっていない。杉山は昨夏の広島新庄戦で救援勝利をマークしており、2年連続勝利。48年の学制改革以降、夏の3年連続勝利は村中秀人(東海大相模)荒木大輔(早実)桑田真澄(PL学園)岸潤一郎(明徳義塾)の4人だけで、5人目へ向け可能性を残した。【織田健途】