第104回全国高校野球選手権大会に出場した日大三島の新チームが9日、始動した。国学院栃木に3-10で敗れた6日の1回戦から3日、静岡県三島市内の同校グラウンドで練習を開始。コロナ禍で全員そろってのスタートとはいかなかったが、甲子園メンバーを中心に約6時間、初日からみっちり汗を流した。

エースで4番の松永陽登(はると、3年)が引退。投打の大黒柱が抜けた。右肘痛の影響で甲子園をスタンドから見守った松本彪之介(ひょうのすけ)投手(2年)は「次は自分がチームを支えられる投手になりたい」と自覚を口に。国学院栃木戦に3番手で登板した竹田皓晴投手(1年)も「自分にとって大きな経験になった。生かしたい」とさらなる成長を誓った。

9月10日開幕の秋季県大会で公式戦の初陣を迎える。来春センバツの重要な参考資料となる大会だ。前チームは今春センバツでも1回戦で金光大阪に0-4で敗れ、聖地で勝つことはできなかった。松本は「甲子園1勝を目指す」とキッパリ。竹田も「もう1度甲子園で投げたい」と力を込めた。3季連続の大舞台を見据え、日大三島ナインが新たな1歩を踏み出した。