駿台甲府が接戦を競り勝ち、3年ぶり3度目の関東大会出場を決めた。

最終回、最後の打者を三振にすると先発の平井智大投手(2年)は、ほっとした表情で天を仰いだ。

平井は9回以外、毎回得点圏に走者を出すも、9回6安打1失点6奪三振と投げ抜いた。安打数は帝京三が6本に対して駿台甲府は5本。守りの堅さが光るゲームとなった。

試合後、平井は「しんどかった」と苦笑い。「野手に助けられてばかりで、感謝しかない」と口にした。但田邦之監督(30)は「7、8、9回で(ピッチャーを)変えようと思ったが『平井で行かせてくれ』と選手たちから言われた」と明かした。

両先発による投手戦の均衡を破ったのはスタメン唯一の1年生だった。1-1で迎えた6回裏、2死二、三塁のチャンスで井上和輝捕手が「絶対打ってやろうという気持ちだった」と外角ストレートを左前に運び、これが決勝打となった。

但田監督は4日決勝の山梨学院戦へ「最小失点で勝負強くいきたい」と話した。