5年ぶり8度目出場の常葉大橘(静岡2位)は、海星(三重3位)に2-4で逆転負けした。

2点を追う常葉大橘の9回の攻撃。先頭の望月大和主将(2年)が四球で出塁するも、後続が凡退した。来春センバツの参考資料となる東海大会で、1回戦敗退。2012年夏以来、春は初となる甲子園は絶望的となった。望月は「勝てた試合。悔しい」。ナインは肩を落とし、引き揚げた。

序盤までは理想的だった。4回無死一、二塁から重盗に成功。持ち前の機動力で好機を広げると、望月の適時内野安打などで2点を先制した。しかし、試合を通じて走塁死が「5」。要所でのミスも響き、主導権を握りきれなかった。

悔しい敗戦となったが、チームは中部地区敗者復活戦から県2位となり、東海大会に進出。片平恭介監督(34)は「個の能力は高くないが、チームとして頑張った。この悔しさを忘れず、次に生かしてほしい」と、来夏に向けた選手の奮起を期待した。【前田和哉】