大阪桐蔭(大阪1位)が報徳学園(兵庫1位)を1-0で破り、2年連続5度目の優勝。18日に開幕する明治神宮大会出場を決めた。

左腕エースの前田悠伍(2年)が3安打完封の快投を演じた。3日の準決勝は休養して30日の準々決勝から中5日空けてのマウンド。前日(4日)の練習後、「自分が優勝に導くという強い気持ちで」西谷浩一監督に先発を志願。夜には「自然と」全員が頭を5厘刈りに丸めて決勝へ臨んだ。

「目標は神宮大会。何としても、どういう展開になっても勝つんだという気持ちでした。相手はしぶとい打線で気が抜けませんでしたが1人1人ていねいに投げることができました」

最速は144キロで8三振を奪った。相手の報徳学園打線は準決勝まで3試合連続2桁安打の強力打線。プロ注目の3番堀柊那捕手(2年)は14打数10安打の7割超え、4番石野蓮授外野手(2年)も3試合連続本塁打と当たっていた。

そんな相手に「気持ちで負けるわけにはいかない」と初回から内角攻め。堀に対しては第1打席は内角直球で詰まらせ遊飛。第2打席は遊ゴロ失策で出塁を許したが第3打席はツーシームで二ゴロ。第4打席もツーシームで空振り三振に仕留めた。4番石野も2三振を奪い4打席無安打と沈黙させた。

西谷監督は「前田がていねいに投げてくれました。このチームはまだまだ発展途上のチーム。やらないといけないことがたくさんありますが、神宮大会で勉強してきたい」と話した。

前田は「秋の日本一が目標。自分たちの代でもう1回、優勝旗を取り返したい。束になって1つになって粘り強く戦ってきたい」と連覇へ意気込んだ。

昨年秋の神宮大会では、快投を演じて衝撃の全国デビュー。あれから1年。心身ともにたくましくなった姿を見せることができるか。神宮大会は18日に開幕。まずは東海王者の東邦(愛知)と戦う。

<近畿大会結果>

優 勝 大阪桐蔭(大阪1位)

準優勝 報徳学園(兵庫1位)

4 強 智弁和歌山(和歌山1位)龍谷大平安(京都3位)

8 強 履正社(大阪2位)彦根総合(滋賀1位)高田商(奈良2位)社(兵庫3位)

※近畿地区のセンバツ一般枠は「6」