高松商(香川2位)の前にまたライバル英明(香川1位)が立ちはだかった。2-4で敗れた県の決勝に続く惜敗。甲子園も経験したエース大室亮満投手(2年)はコンディションを考慮して登板せず、甲田和喜(2年)佐藤晋平(1年)とつないだが踏ん張りきれなかった。4-2とリードしながら8回、9回で逆転された。

長尾健司監督(52)は「点はあまり取られていないが、投手のリズムが悪すぎる。多少なりとも攻撃に影響してしまう。背負っているのは高松商だけじゃない。明徳さん、鳴門さんの気持ちも背負っている。それを分かってマウンドに上がってほしい。この悔しさをバネに、天と地の差を感じながら冬を過ごしてほしい」と成長を促した。

四国大会は明徳義塾(高知1位)、鳴門(徳島1位)と撃破してきた。決勝は同県対決になったが大接戦で終え、戦いぶりは文句なし。今回の四国は最低3枠が確保されているため、選出に異論はなさそうだ。

巨人ドラフト1位の浅野翔吾外野手(17)は準決勝の鳴門戦をスタンドで応援。この日は来場しなかったが、他の3年生と一緒に献身的に後輩をサポートしてきた。浅野を擁してベスト8に進んだ今夏に続いての甲子園が見えた。