高校野球の秋季大会は13日、東京地区の決勝が行われ、東海大菅生が優勝。各地区の優勝校が出場する明治神宮大会(18日開幕)の出場10校が決まった。

神宮大会の注目は、やはり大阪桐蔭(大阪)になる。エースで主将の前田悠伍投手(2年)を軸にした戦力は充実。ハイレベルな近畿を制したが、連覇を狙う神宮は厳しい道のりになる。優勝まで4勝が必要になる1回戦から登場する。

1回戦はいきなり東海王者の東邦(愛知)と激突。東邦の最速149キロ右腕、宮国凌空投手(2年)は速球、変化球とも全国屈指。中日石川昂弥の弟の瑛貴(てるき)内野手(2年)が4番に座る打線も切れ目がない。

初戦突破すると北海道代表のクラークと対戦する。

連戦になる準決勝では沖縄尚学(沖縄)-仙台育英(宮城)の勝者が待つ。仙台育英は今夏の甲子園を制したメンバーが投打に残り、大阪桐蔭と並ぶV候補に挙がる。

もう片方の山では、最後に名乗りを上げた東海大菅生(東京)が19日の2回戦で広陵(広島)と対戦する。大型右腕の日当直喜投手(2年)を軸に大激戦区を勝ち上がった。広陵のスラッガー真鍋慧内野手(2年)との対戦は見ものだ。

関東王者の山梨学院は1回戦から登場。関東大会では投打がかみ合い、試合ごとに成長した。初戦で英明(香川)と戦い、勝てば北陸(福井)と向き合う。

1日の休養日をはさんで23日が決勝。優勝した地区は「明治神宮大会枠」として来春センバツの出場枠が1つ増える。