広陵(中国・広島)は、初優勝に届かなかった。大阪桐蔭(近畿)に逆転負けを喫し、2年連続の準優勝となった。中井哲之監督(60)は「選手はよく頑張った。相手が強かったと改めて分かった。うまく点を取れたが、簡単には勝たせてくれなかった」と話した。

2回に四球と敵失がからんで3点を先制。

4回には、1死一塁で「ボンズ」こと真鍋慧内野手(2年)が「狙っていた」という直球をとらえて、高校通算49号2ランで突き放した。

しかし5回、先発のエース倉重聡投手(2年)がつかまった。連打を許し、打者一巡の猛攻で5失点。同点に追いつかれた。

6回からは、大阪桐蔭のエース前田悠伍投手(2年)が登板し、広陵打線はとらえられず。9回2死一、二塁と最後まで食らいついたが、1点が遠かった。

真鍋は「(前田は)すごくいい投手で、直球のキレも変化球の精度も全然違う。2年連続で(大阪桐蔭に)負けたので、次のセンバツでは勝ってリベンジしたい」。4番の小林隼翔主将(2年)は「実力不足を感じた。センバツでは日本一を目指したい」と話した。