甲子園出場の2選手が、東都大学野球秋季リーグ優勝校での活躍を期す。今夏の南北海道大会で初優勝した札幌大谷のエース左腕森谷大誠投手(3年)と、北北海道大会を制した旭川大高の山保亮太左翼手(3年)が7日、国学院大に合格した。今秋の明治神宮大会準優勝チームに加わる森谷は「ドラフト1位でプロ」、高校から投手兼任の山保は「絶対的エース」と、それぞれ新天地での目標を掲げた。

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札幌大谷の森谷は先輩の背中を追う。インターネットで、国学院大の人間開発学部健康体育学科合格を確認。早速、4年後の目標を描いた。「ドラフト1位でプロという目標でやっていきたい。菊地さんみたいにという気持ちは強い」。高校の先輩で、今秋、ロッテからドラフト1位指名された専大・菊地吏玖投手(22)を理想像に挙げた。

プロ入りを決めた先輩には「1、2年生の時は無理しないで、じっくりと体づくりでいいからあまり焦らずに」と、アドバイスをもらった。大学進学に向け、現在は週3日程度、投球練習を行うなど、少しずつ練習を積んでいる。

今夏の甲子園1回戦で二松学舎大付(東東京)にサヨナラ負けしたが、最速148キロ左腕は3失点完投で存在感を示した。大学で基盤作りをするためプロ志望届は提出せず、明治神宮大会準優勝校に進学を決めた。「今年の秋も全国で結果を出しているチームで(鳥山)監督は人間力も重視している。そこに魅力を感じた」と理由を口にした。

夏の北大会優勝の旭川大高・山保とは大学でチームメートになる。「北海道から行く2人で活躍したい」と意気込んだ。【山崎純一】

◆国学院大野球部 1917年(大6)創部。東都大学リーグでは10年秋に1部初優勝を飾り、21年に春秋連覇を果たすなど通算4度優勝。全日本大学選手権1度、明治神宮大会3度出場。今秋の明治神宮大会は初の決勝進出で明大に0-1敗戦。主なOBは元ヤクルト嶋基宏、元日本ハム矢野謙次ら。現役では日本ハム谷内亮太、杉浦稔大らがいる。今秋のドラフトでは田中千晴投手が巨人に3位指名された。