来春の第95回記念選抜野球大会(23年3月18日開幕、甲子園)の21世紀枠の地区候補9校が9日、発表された。今秋に23年ぶりに九州大会出場を果たした公立校、高鍋(宮崎)が、九州地区の代表校に選出された。

午後3時ごろ、県高野連から学校側に通達された。就任9年目の山本一夫監督(53)は「九州の代表に選ばれてありがたい。(センバツ出場の)可能性があるので、夢を持てるだけで光栄なこと。生徒のモチベーションになるし、選ばれることを期待して、さらに全力で努力していきたい」と、感謝した。

推薦利用としては、山本監督は「九州高野連からは、スピーディーな試合運びによる(秋季九州大会1回戦の)明豊との接戦と、練習の取り組み方法が先進的という点を聞いてます」という。

それだけではない。午前6時50分からの清掃活動や、幼稚園生や小学生へのティーボール指導のボランティア活動などが評価された。

10月の秋季九州大会の明豊戦は0-2で敗れた。だが、21年のセンバツ準優勝チーム相手に安打数で上回る惜敗。山本監督は「選手層の厚い明豊にヒット数で上回って、勝てる試合だった。自信になった」と、今後につながる手応えを得ていた。

センバツ出場は過去最高8強入りの98年など4度。ラグビー部が花園常連校で今年も出場する。主な卒業生は歌手今井美樹、元阪神投手の池田親興ら。部員33人(マネジャー3人)。

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