第95回選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が27日に行われ、昨秋23年ぶりに九州大会出場を果たした21世紀枠候補の九州地区代表校、高鍋(宮崎)は落選した。過去最高8強だった98年以来5度目の甲子園の夢は、かなわなかった。

九州地区代表校に選出され、就任9年目の山本一夫監督(53)は「九州の代表に選ばれてありがたい。(センバツ出場の)可能性があるので、夢を持てるだけで光栄なこと。生徒のモチベーションになるし、選ばれることを期待して、さらに全力で努力していきたい」と、部員33人と精進してきた。

昨秋九州大会1回戦の明豊戦は0-2で敗れた。21年のセンバツ準Vチーム相手に安打数で上回る惜敗だったが、山本監督は「九州高野連からは、スピーディーな試合運びによる(秋季九州大会1回戦の)明豊との接戦と、練習の取り組み方法が先進的という点を聞いてます」といい、推薦理由は励みだったという。

午前6時50分からの清掃活動や、幼稚園生や小学生へのティーボール指導のボランティア活動などが評価された結果でもあった。だが、歌手今井美樹の母校に吉報は届かなかった。

 

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