注目された近畿地区の7枠目は社(やしろ=兵庫)だった。昨秋の近畿大会ベスト8勢では高田商(奈良)が落選した。

選考理由は「奈良1位の天理に打ち勝ったことを評価。高橋ら投手陣に安定感がある。攻撃では選球眼の良さ、積極的な走塁で揺さぶる。守備はセンターライン中心に堅実」と説明された。

戦績、内容から見てこの両校が最終枠を争うと予想されていた。ともに公立。ただ、ベスト8勢で奈良県勢は高田商だけ。地域性で勝る可能性もあった。

ただ、昨年策定された選考ガイドラインでは「評価が並んだ場合、地域性を考慮する」とあり、発表後の会見で大会事務局は「地域性を俎上(そじょう)に乗せる以前の比較で、社に決まった」と純粋な戦力評価だったことを説明した。

社は近畿1回戦で奈良1位の天理から13得点と大勝。投手も県大会からエース高橋大和投手(2年)が奮闘した。準々決勝で智弁和歌山にコールド負けしたことで不利になるという予想もあった。

高田商も近畿1回戦で京都1位の乙訓を1年生左腕の仲井颯太が2安打完封。ただ、2回戦で龍谷大平安に0-5。2試合で1得点の打力はマイナスポイントだった。

その他の近畿勢は大阪桐蔭、報徳学園(兵庫)、智弁和歌山、龍谷大平安(京都)、履正社(大阪)、彦根総合(滋賀)。

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