DeNA三浦大輔監督(49)の母校でもある高田商(奈良)は保護者らも集まって吉報を待ったが、6年ぶりの選抜出場を逃し補欠校になった。

練習中だった選手たちは、体育館で山下善啓校長(59)から落選の知らせを伝えられた。三浦監督の恩師でもある同校長は、来春に定年退職になる。選手たちに「この悔しさを必ず、夏に晴らしてくれ。最後に、私を甲子園に連れていってください」と頭を下げた。落胆する主将の北嶋悠輝捕手(2年)を抱きしめると、耳元で「夏に自分たちの力で甲子園に行こうな」とささやいた。すると、同主将はたまらず涙をこぼした。

北嶋主将は「みんな悲しいと思います。こういう経験を1つ乗り越えて、強いチームになって、夏に甲子園で勝つことを目標に、もう1回やろうと思います」と言葉を絞り出した。

赤坂誠治監督(46)は「この悔しさを晴らすには結果しかない。ブレずにやって欲しい。夏に(奈良で)優勝して、こういうことがあったからと言えるようにしよう。それしかない」と選手に訴えかけた。

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