5年ぶり10度目のセンバツ出場を決めた慶応(神奈川)の清原勝児(かつじ)内野手(1年)が28日、甲子園通算13本塁打の記録を持つ父の清原和博氏(55)からの祝福に決意を新たにした。

同校グラウンドで、知的障がいのある球児を全国各地から集めて行われた「甲子園夢プロジェクト」の合同練習会に参加。初の甲子園出場決定から一夜明け、「今日練習に来るときに、もっと頑張らないとという気持ちで来た」と実感を口にした。

奮い立つ出来事があった。前日の練習後の帰り道。西武、巨人などで通算525本塁打と活躍した父から「おめでとう。精いっぱい頑張れ」とエールをもらった。「会話はそれだけだったけど、頑張らなきゃいけないなと思った」。短い言葉に込められた父の思いを、しっかりと受け取った。

慶応は勉強との両立が厳しいことで知られる。清原は進級時にわずかに単位が足りず、2回目の1年生を過ごしている。規定上、今春が最初で最後のセンバツ。「両親や兄に自分が頑張っている姿を見せたい」。かつて父が躍動した聖地での全力プレーで、日頃の感謝を伝える。【星夏穂】

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