第95回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)に12年ぶり20度目出場を決めた東北(宮城)が13日、仙台市役所で郡和子市長を表敬訪問した。

大舞台での飛躍を誓った。佐藤洋監督(60)、選手19人を含む計22人が出席。選手を代表して佐藤響主将(3年)は「自分たちは、いろいろな方々に応援されているので、恩返しできるプレーをできるように頑張りたい」と気持ちを新たにした。同校の前回出場は東日本大震災が発生した11年にさかのぼる。「12年ぶりの出場で、すごく楽しみなところはありますが、震災の影響で苦労している人もいる。笑顔や勇気を与えられるような試合をしたい」。被災地の思いも胸に刻み、春の聖地で全力プレーを貫いていく。

ナインは14日に大阪入り。山梨学院との「開幕カード」に向け、最終調整を進めている。「特別な一戦で思い入れの深い試合になると思う。まずは、緊張することなく、今まで準備してきたことを出し切っていきたい」と言葉に力を込めた。