東邦・山北一颯(かずさ)が勝利投手になった。

父茂利さんは岐阜・中京商(甲子園出場なし)からトヨタ自動車を経て99年ドラフト3位で中日入団。中日、ロッテ、横浜で通算208試合に登板し(5勝6敗6ホールド)、191センチ、81キロの左腕で「和製ランディ・ジョンソン」と呼ばれた。一颯は右腕だが189センチ、87キロと父譲りの長身。

甲子園では今大会でプロ通算525本塁打を打った清原和博さんの次男勝児内野手(慶応)が出場するなど、2世選手が時々出てくる。勝利投手となると、最近では元巨人捕手を父に持つ山崎福也(日大三)が10年春にオール完投で3勝したのが光る。01年夏、佐野日大で勝った会田有志は、中大を経て巨人入団。父照夫さんがヤクルトで通算29勝しており、07年にプロ野球史上唯一の親子勝利をマークしている。【織田健途】