史上初となる2度目のセンバツ連覇を目指す大阪桐蔭が能代松陽(秋田)を1-0で破り、8強入りした。同校はセンバツ30勝目で春夏74勝目(9位)だが1-0の勝利は初めて。

西谷浩一監督は甲子園66勝目で歴代最多の高嶋仁監督の68勝(智弁和歌山など)にあと2勝に迫った。

5回まで両校無安打無得点の投手戦。均衡を破ったのは7回裏。先頭の4番南川幸輝捕手(3年)が右越え三塁打で出塁。1死後、6番村本勇海内野手(3年)がカウント1-2からスリーバントスクイズを決め決勝の1点をもぎとった。

先発の南恒誠(3年)は7回まで2安打の無失点の好投。8回1死二塁のピンチではエース前田悠伍(3年)がリリーフ登板。後続を断ち逃げ切った。

初出場の能代松陽は大金星を逃し、秋田県勢17年ぶりの8強入りならず。エース森岡大智(3年)が快投。強打の大阪桐蔭打線を5回まで無安打に抑えた。7回にスクイズで決勝点を奪われたが初戦の完封勝利に続き素晴らしい投球で甲子園を沸かせた。

大阪桐蔭の西谷監督は決勝のスリーバントスクイズについて「もうちょっといいカウントでやってあげたら良かったんですけど、バッターも振りにいっていましたし、2ストライクまで追い込まれましたので、非常に厳しいカウントになりましたけど、あのカウント(1-2)では真っすぐが来る確率が高いかなと思いまして、厳しいですけども、村本ならやってくれると思いまして、そちらの方が確率が高いかなと思いました」と話した。

◆西谷監督が春30勝 大阪桐蔭・西谷監督がセンバツ通算30勝目。監督勝利で春の30勝到達は中村順司監督(PL学園=31勝)、高嶋仁監督(智弁学園-智弁和歌山=30勝)に次ぎ3人目。春夏通算は66勝目となり、高嶋監督の最多68勝まであと2勝。