東邦(愛知)・上田耕晟外野手(3年)が父親譲りの強肩で、サヨナラ負けの大ピンチを防いだ。

4-4の9回1死二塁で報徳学園(兵庫)の堀柊那捕手(3年)に中前打を打たれたが、猛チャージしてきた中堅上田がノーバウンドのレーザービームで本塁アウトにした。

上田の父佳範さん(49)は現中日2軍打撃コーチ。松商学園(長野)のエースとして91年のセンバツで準優勝した。日本ハム、中日では外野手として活躍し、強肩を生かした守備に定評があった。

結局、延長10回タイブレークで敗れたが、東邦の外野陣は左翼、中堅、右翼と3人そろって本塁返球で補殺を記録する快挙。倍近い安打を浴びたにもかかわらず接戦に持ち込む鉄壁守備だった。