史上5校目の甲子園夏春連覇を目指す仙台育英(宮城)が龍谷大平安(京都)に快勝し、2年ぶりの8強入りを決めた。これでベスト8が出そろった。仙台育英は明日29日の準々決勝で報徳学園(兵庫)と対戦する。

1回、安打に2盗塁を絡め内野ゴロの間に1点を先制。4回には1死二塁から6番湯浅桜翼内野手(2年)の適時打で2点目を奪った。7回は連打と送りバントで1死二、三塁とし内野ゴロと敵失で2点を加えた。8回には2死二、三塁から9番浜田大輔外野手(2年)の2点適時打でダメを押した。

守っては先発の湯田統真(3年)が7回を3安打、無四球、7奪三振の快投。8回は田中優飛(3年)が無失点。9回は佐々木広太郎(2年)が本塁打を浴びたが逃げ切った。

龍谷大平安は打線が沈黙。9回に3番山口翔梧内野手(3年)のソロ本塁打で1点を返したが4年ぶりの8強入りはならなかった。

今大会の8強は関東勢が11年ぶりに4校を占めた。近畿が2校、東北と中国が1校ずつとなった。

<明日の準々決勝組み合わせ>

第1試合:作新学院(栃木)-山梨学院

第2試合:専大松戸(千葉)-広陵(広島)

第3試合;大阪桐蔭-東海大菅生(東京)

第4試合:報徳学園(兵庫)-仙台育英(宮城)

 

◆西谷監督が春30勝 大阪桐蔭・西谷監督がセンバツ通算30勝目。監督勝利で春の30勝到達は中村順司監督(PL学園=31勝)、高嶋仁監督(智弁学園-智弁和歌山=30勝)に次ぎ3人目。春夏通算は66勝目となり、高嶋監督の最多68勝まであと2勝。

◆報徳学園のサヨナラ勝ち 春夏通算10度目。サヨナラ勝ちの回数では最多13度の中京大中京に次ぎ、2位のPL学園(10度)に並んだ。

◆報徳学園対東邦 甲子園では5度目の名門対決となり、3連敗中だった報徳学園が64年春以来59年ぶりの勝利で2勝3敗とした。なお、甲子園の最多対戦は中京大中京-広陵の7度。

◆夏春連覇へ 82、83年の池田以来5校目の夏春連覇を狙う仙台育英が8強。前年夏の優勝校が春に8強入りは15年大阪桐蔭以来。