埼玉栄が快勝で県大会出場を決めた。

先発の山下恒輝投手(3年)は初回、先頭打者に三塁打を浴び、犠飛で先制される。だがその後は、コースをついて、打たせて取るピッチングで抑え5回3安打1失点の5回コールドで終えた。「最初の方は力んで真っすぐが浮いてしまったので、変化球を挟んでカウントをつくった」と明かした。

参考にしているのは巨人ファーム総監督の桑田真澄氏(55)。もちろん、生で試合を見たことはないが、野球未経験の父が初めて自分のために買ってくれた野球関連のものが桑田氏の書籍だった。野球少年だった小学生の頃から徹底的に読み込み、今でも動画を見て研究している。「変化球と真っすぐの出し入れを参考にしている」。自身の好投で県大会出場を決め「初回から低い球を集めて、少ない被安打で抑えられるようにしたい」と意気込みを語った。

チームは単打でつなぐ打線に加え、盗塁やエンドランなど積極的な走塁も光り、15安打13得点で勝利した。