日本ウェルネス(沖縄)の最速142キロ右腕、上原律己(3年)が136球の熱投でチームを初戦突破に導いた。

城北(熊本)打線を7安打1失点に封じ、11奪三振をマークする快投。9回完投勝利でエースの責務を果たした。

初回から力のある直球を軸に攻めた。2者連続三振の好スタートで、4回まで無失点投球。3-0の5回に2死から3連打で1点を失い、なお2死一、三塁のピンチを背負ったが後続を直球で二ゴロに打ち取り、この回を最少失点で切り抜けた。7回以降は毎回走者を出すも、最後まで直球の威力は衰えず、変化球も織り交ぜながら要所を締めた。「勝てたことは良かったけど、(自己評価は)30点くらい。もっと、制球良く投げていきたい」と、完投勝利にも満足感はなかった。

今春の沖縄県大会では初優勝を飾り、秋の九州王者で今春センバツに出場した沖縄尚学との「チャレンジマッチ」では延長11回タイブレークの末に競り勝った。夏の甲子園出場を懸けた沖縄大会での第1シード権を手にする大きな1勝に、上原は「自信になる試合になった」と振り返る。

次戦は24日、センバツ16強入りの海星(長崎)に7回コールド勝ちし、勢いに乗る福岡大大濠だ。「昨秋は(九州大会で)2勝することができなかったので、次は絶対に勝つ。テンポ良く攻めの投球をしていく」と意気込んだ。