関東第一の背番号20の1年生、坂本慎太郎投手が日大三打線を5回3安打1失点に抑える好投で、3年連続10回目の関東大会出場を決めた。

坂本は、応援の声や吹奏楽の音も耳に入ってこないほど、集中していた。公式戦初先発に「緊張しました」と振り返るが、1年生の登板をチームが支えた。試合前「守ってやるから、打たれても安心しろ。取り返してやるからな」と声をかけると、「自分の力を出し切るだけ」と試合に集中。「日大三は自分の中では(打力は)トップのチーム。打たれると思って投げました」と、強気にキレのいい真っすぐとカーブを、制球良く打たせて取った。

取手シニア時代の昨年は、U-15ワールドカップのメキシコ大会に日本代表として2番中堅手で出場。「高校では投手でも結果を残したい」と、野手もこなす二刀流。「将来は大谷翔平選手(エンゼルス)のようなスーパースターになりたいです」と、目を輝かせた。