高崎健康福祉大高崎のスーパー1年生コンビが、決勝戦で存在感を見せた。

先発は、最速143キロの元U15日本代表の左腕、佐藤龍月(りゅうが)投手(1年)。多彩な変化球を操り、2回までは無失点。しかし「決勝戦で雰囲気が違っていて、緊張した。自分の準備が足りなかったと思う」と3回被安打3の3奪三振、4四球、3失点で降板。自己採点は「50点です。リズムがいつもと違う中で、自分なりに投げられたかなと思う」と話した。

兄の佐藤志龍(しりゅう)内野手(3年)も「7番三塁」で、人生初の兄弟そろってスタメン出場。兄を追って進学し「一緒に甲子園に出て、優勝したい」と目標を掲げた。

8回には、3番手で石垣元気投手(1年)がマウンドへ。初登板ながら自己最速を1キロ更新する最速145キロをマークし、1イニング被安打1の1奪三振、無失点に抑えた。「最初のアウトを取れてホッとして、そこから腕が振れました」。北海道登別市から進学。寮生活にも1カ月で慣れた。「目標は大谷翔平さん。高校で球速160キロを出したい」と話した。

新戦力が台頭し、青柳博文監督は「左の佐藤と、右の石垣は将来の高校野球界を背負っていく2人になると思っている。2人とも力のある投手で、非常に期待しています」と話した。