函館地区とともに開幕した空知地区1回戦で、芦別・栗山・夕張の連合チームが一丸となり、春1勝をつかんだ。10安打15得点のコールド勝ち。2安打4打点と打線を引っ張った栗山の3番対馬優斗中堅手(3年)は「仲間と力を合わせて勝てたことがうれしい」と笑った。

1回から打線がつながった。栗山の1番松尾弘人捕手(2年)が四球で出塁。夕張の2番田中菱雅投手(3年)が中前打でチャンスをつくった。続く3番対馬が「強いゴロを打つというイメージを持って打席に立った」と、直球を振り抜き左前に先制適時打。この回一挙4点を挙げた。

3点差に詰め寄られた4回にピンチが訪れた。昨夏の公式戦で完封経験を持つ先発田中が左足裏に違和感があり三塁に回った。主戦投手の降板だったが、二塁から救援した栗山・稲垣星輝投手(3年)が1失点と相手を封じた。遊撃手の栗山・石川翔羽主将(3年)は「バックが守らなきゃいけない。しっかりと声を切らさず落ち着いてできたと思う」とうなずいた。

芦別4人、栗山7人、夕張3人の総勢14人で編成する。平日は集まることが困難なため、土日に合同練習や練習試合などをこなし、チームをつくってきた。栗山の清水瑛樹監督(28)が目標などをプリントにまとめグループラインなどを活用して発信。「守り短く、攻撃長く、リズムよく」を合言葉にしてきた。次は9日に岩見沢農と対戦する。石川主将は「自分たちの野球を貫き通したい」と意気込んだ。【山崎純一】

○…滝川西が2年連続の春全道へ向け初戦を突破した。17安打をマークし、16-4で岩見沢西を下した。7番渡辺拓中堅手(2年)が3安打4打点の活躍。「まずは初戦で勝ててよかった」と表情を崩した。次戦はセンバツ出場のクラークとぶつかる。「気持ちで負けずに勝つという気持ちを強く持っていきたい」と語気を強めた。