ロッテ佐々木朗希投手(21)に憧れる前橋商(群馬)の長身右腕がこの夏、フル回転の活躍を誓う。
チームの救世主となるのは190センチ、85キロの清水大暉投手(2年)だ。「球威で押していく」と最速148キロの直球と鋭く落ちるスプリットで三振を量産する。
今春の県大会で148キロを計測し、一躍注目の的となった。だが高校入学から半年以上、ケガに泣いた。高校入学直後の4月中旬、左膝の半月板を損傷し手術。「悔しかった」と術後1カ月は松葉づえでの生活を余儀なくされ、グラウンドに足を運ぶことすらできなかった。
転機となったのは憧れだという192センチ、92キロのロッテ佐々木朗の存在だ。「自分は股関節が硬い。体形も似ている佐々木選手の柔軟を参考にした」と、毎日の入浴後に開脚などのストレッチを開始。同時に膝のリハビリでチューブトレーニングにも着手し、1年秋の11月中旬に復帰した。「そんなにトレーニングで追い込んだわけではない」と話すが、同12月の紅白戦では入学時に最速127キロだった直球は139キロを計測。入学後から身長が5センチ伸びるなどまだまだ「成長中」だ。住吉信篤監督(49)は「清水がいることで他の投手陣が楽に投げられる」と、今やチームに欠かすことのできない清水の存在を語る。
昨夏はケガで野球ができなかった清水にとっては、初めての夏を迎える。「3年生のために頑張る。エースの坂部(羽汰)さんと2枚看板の活躍をしたい」と苦楽を共にしてきた上級生のために腕を振る。13年ぶりとなる夏の甲子園出場に向け、長身2年生の成長は加速していく。
初戦は7月9日、高崎市城南野球場で東農大二と対戦する。【黒須亮】
◆清水大暉(しみず・だいき)2006年(平18)7月17日生まれ、群馬県渋川市出身。小1で渋川エンジェルスで野球を始め、中学は古巻中軟式野球部でプレー。渋川北群馬選抜に選出された。前橋商では2年春からベンチ入り。趣味は父と釣りに行くこと。足のサイズは30センチ。将来の夢はプロ野球選手。電卓1級、情報処理2級、プログラミング2級を持つ。

