東大志望の主将が最後の夏に完全燃焼を誓った。85年夏の甲子園に出場し、県北屈指の進学校・日立一(茨城)。主将の清水聡真内野手(3年)は文武両道を実践しながら、1年春からメンバー入りする実力者だ。同夏には「6番中堅」でスタメンを勝ち取ったように、チームの中心として活躍してきた。

新チームでは主将を任されるとともに、外野から代替わりで手薄になった内野手に転向した。昨秋は二塁、今春は三塁を守った。「小中学校の内野とは全く違って苦戦しました」と硬式の打球感に戸惑いもあったが、全体練習のない日も自主練習を欠かさず努力を続けた。現在は、堅実な守備でもチームを助けている。

進路は東大志望。理系の進学コースであるサイエンス科に在籍し、甲子園と東京6大学リーグでプレーする夢を抱く。中学時代は同校の付属中で学年トップの成績を誇った。多忙な毎日を過ごす原動力は「東京大学の野球部に入って神宮の舞台に立ちたい」という強い思いだ。通学中にも電車内で英単語の暗記に励み、単語帳は表紙がボロボロになるほど使い込んでいる。「勉強する時間を確保するのは難しい」と受験勉強との両立は苦労もあるが、「まずは野球に集中することを考えています」と最後の夏に懸けている。

初戦は日立市民球場で7月15日、八千代と境の勝者と戦う。全校応援が行われる予定で、大歓声の後押しを受ける「ホーム」の利がありそうだ。清水が日立一を志したのは、準優勝した15年大会の霞ケ浦戦を球場で観戦したことがきっかけ。37年遠ざかる夢舞台へ、憧れのユニホームを身にまとった背番号5が駆け上がる。【村山玄】

◆清水聡真(しみず・そうま)2005年(平17)6月17日生まれ、茨城県ひたちなか市出身。小1から那珂湊マーリンズで野球を始め、小3からオール東海ジュニア。中学は茨城シニアでプレー。日立一では1年春から外野手、2年秋からは内野手でベンチ入り。50メートル走は6秒3。目標とする選手はヤクルト塩見泰隆。好きな芸能人は本田翼。170センチ、70キロ。右投げ右打ち。