新発田農が開幕戦を制した。佐渡総合を4-0で破り、3年ぶりに初戦を突破した。背番号18の遠山剣臣投手(1年)が散発4安打で完封の好投。春からの公式戦無失点イニングを16に伸ばした。

  ◇  ◇  ◇

照りつける太陽の下、遠山が胸のすく投球を見せた。1年生投手は佐渡総合打線から連続を許さなかった。散発4安打の完封投球だ。「入場行進からメッチャ緊張していた」という開会式直後の重圧のかかる開幕試合で快投した。スローカーブでタイミングを外し、最速133キロの直球を有効に使った。「技巧派を目指しています」。今春の2回戦新発田戦で先発7回を3安打無失点の投球を見せており、公式戦無失点イニングを16に伸ばした。

調子は決して良くなかった。皆川浩一監督(63)は「ブルペンでカーブは抜け、直球は上ずっていた。苦労するかと思った」と証言する。ところが、開幕戦に合わせしっかり修正した。「スライダーでストライクが取れた。直球が走っていたので真っすぐを多めに投げた」と言う。1週間前に開幕戦先発を告げられ、1日90~100球投げ込んできた。ベンチでは小まめに水分補給し、暑さ対策も万全だった。

5番打者としても2-0の6回無死一、二塁には左越え2点適時二塁打を放ち、リードを4点に広げた。しかし“お役御免”にはならなかった。皆川監督は「5点差がないとセーフティーリードとは言えず、代えられない。120球くらいまでいくよと話していた」と背番号18への信頼感を明かした。8回には無死一、二塁のピンチを背負うが、「今まで抑えている。1点もやりたくない」と危機をギアを上げるキッカケにした。強気一辺倒の1年生投手は頼もしかった。【涌井幹雄】

○…佐渡総合エース小島圭達(3年)は「今までで一番いい投球ができた」と敗戦にも胸を張った。8安打4失点も自責は2。右肩を痛めて1週間前までノースローだったが、そんなハンディは感じさせなかった。「これからは後輩たちの練習を手伝いたい」と初めて立ったハードオフ新潟のマウンドを笑顔で後にした。